INTERVIEW

開発者が語るムーヴ カスタムの進化 エンジニアとデザイナーが語る熱い思い

エンジニア篇

トールワゴンの先駆けとして大人気のムーヴ カスタム。現在は6世代目へと進化を遂げ、日本の軽自動車市場を牽引しています。先頃、そんなムーヴ カスタムにマイナーチェンジが施され、洗練されたスタイリングと共に安全性が向上されました。ここでは、ムーヴ カスタムの開発責任者である南出洋志さんを訪ね、開発への熱き思いをお伺いしたいと思います。

エグゼクティブチーフエンジニア 南出 洋志
エグゼクティブ
チーフエンジニア南出 洋志

ダイハツの「意地」と「責任」がムーヴ カスタムには凝縮されています!

ムーヴ カスタムはトールワゴンという新しいジャンルを築いた、ダイハツの根幹ともいえる大切なクルマですから、その開発には大きなプレッシャーが伴いました。でも、エンジニアとしてはやりがいがあり、闘志がメラメラと湧き上がりましたね。歴代のモデルで築き上げた信頼と性能を失うわけには行きませんし、お客様の期待や希望に応える責任もあります。今回のムーヴ カスタムは6世代目のマイナーチェンジ版ですが、ベースモデルの完成度が高く、基本的な動力性能や基本アレンジに変更はありません。では「なんでマイナーチェンジ?」と思われる方も多いと思いますが、ダイハツの旗艦となるクルマですから、時代の流れをリードする先進性が必要だと判断し「スマートアシストIII」と呼ばれる高性能な安全運転サポート機能を搭載することになったのです。同時にスタイリングにも手を加え、より洗練されたデザインを与えることで、ムーヴ カスタムとモデルの商品価値を向上させているのも見逃せないポイントだと思っています。時代に合わせた進化...と言うよりも、ひとつ先の時代を見据えた挑戦こそがダイハツの「意地」であり、私たちエンジニアに課せられた「責任」だと考えています。

軽自動車の泣き所を解決したダイハツ独自の「3つのD」

近頃、軽自動車の進歩は目覚ましいものがありますが、それはユーザーがマーケットに抱く期待値の高さを表しています。高い経済性と実用性の両立は、軽自動車の絶対的な価値として揺るぐことのない条件ですが、人々の生活を支える軽自動車ですから、それだけを求めていてはダメ。毎日使うクルマ、実用的なクルマだからこそユーザーを守る『安全性』は必要不可欠です。

ダイハツでは「3つのD」として、軽量化を図りながらも高い剛性を持つ「Dモノコックボディ」、快適かつ安全な走行性能を追求した「Dサスペンション」、実用的な走りをサポートする「Dアシスト」を開発し、軽自動車のネガティブなポイントを一掃することに成功しました。このような軽自動車作りの根本的な見直しによる基本性能(ベース)のレベルアップが、安全・安心な走りに寄与しているのです。「3つのD」はこれからのダイハツを支えて行く重要なファクターになることは間違いありません。

格段な進歩を遂げた「スマートアシストIII」は私たちの自信作

先代モデルで築き上げた高い安全性をより向上させた「スマートアシストIII」。2つのカメラを配することで前方の状況を立体視し、万が一のアクシデントに対して素早く対応することを可能にしました。もちろん、ドライバーや搭乗者の安全だけでなく、歩行者を素早く検知することで事故を未然に防ぎ、予防安全を向上させているのも大きな魅力だといえるでしょう。実は、このスマートアシストⅢは開発に約2年もの時間がかかってしまいました。そこにはどんな環境下でも確実に安全性を発揮するため、何度もテストを繰り返しながら性能を研ぎ澄ませる必要があったからです。机上の計算だけでは考えもつかない状況に試行錯誤し、「努力」と「忍耐力」を積み重ねたスマートアシストIII。「より快適に、より安全に」を目標に、その思いを具現化したモデルがムーヴ カスタムなのです。

自画自賛ですが、ムーヴ カスタムは「必ずご満足いただけるクルマ」です!

新ムーヴ カスタムには外装・内装にも手を加えました。「上質にして精悍」をイメージし、軽自動車の枠を超えた“固まり感”のあるスタイルに仕上がっていると思います。LEDを採用したヘッドライトやブラックアウトしたグリルはクールな印象を与え、インテリアは素材やカラーを吟味することでひとクラス上の上質さへと生まれ変わりました。

誕生以来ムーヴ カスタムは常にラインナップの中心としてポジショニングされていましたが、ニーズの多様化により注目度が弱まったことは否めません。そこで、私たちは「原点」へと戻り、トールワゴンの元祖として存在価値をより高い次元へと引き戻すことに力を注ぎました。今回のマイナーチェンジでは、その命題は実現できたと自負しています。スタイリッシュな内外装に加え、先進の安全性を融合させた新しいムーヴ カスタムですが、軽自動車をより身近に感じていただくため車両販売価格を据え置き(一部モデルでは値下げ)にしているのもダイハツの意地。自画自賛と言われてしまいそうですが、新ムーヴ カスタムは「とてもお買い得で、必ずご満足いただけるクルマ」だと思います。

デザイナー篇

マイナーチェンジが施され、その魅力に磨きをかけたムーヴ カスタム。軽自動車という枠を超えた存在感のあるスタイルと高級感が漂う上質なインテリアは、ユーザーにとって大きな魅力になることは間違いありません。ここでは、新ムーヴ カスタムのデザインを手がけたエクステリアデザイナーである福田学さんにお話をお聞きします。

エクステリアデザイナー 福田 学
エクステリアデザイナー福田 学

ムーヴ カスタムはダイハツのトレンドセンターであり続けます。

ムーヴ カスタムは、ダイハツの中心を担う重要なクルマであり、私たちが持つ全ての技術力を注ぎ込んだフラッグシップとして存在しています。今回のマイナーチェンジでも、その思いは変わることはありません。最新の技術と時代を先取りするデザインを投入することで、新たな世界観を作り出しているのです。迫力のあるボディフォルムとクラスを超えた上質なインテリアは、既存の軽自動車というイメージを払拭する贅沢な仕上がりとなり、「ダウンサイザー」と呼ばれる上級クラスのミニバンからお乗り換えをいただくユーザーにも抵抗なく受け入れられると考えています。

洗練され上質感が向上したデザインを見て欲しい!

今回のマイナーチェンジでは、フロントの意匠を大きく進化させています。新型の多灯LEDヘッドライトを採用し、ロービーム/ハイビームをライン状に並べたLEDは8灯式となり、群を抜く明るさと共にシャープで贅沢な印象を与えています。フロントバンパー下部に大きく空けた台形型のエアーインテークや、左右のヘッドライトを直線状に繋ぐガーニッシュなど、時代を先取りするデザインに先進性を感じて頂けると思います。上級機種としてラインナップされる「ハイパー」では、フロントバンパーの左右にLEDのイルミネーションを与えることでワイド感を表現しているのですが、このアクセントはオプションとして標準的な機種にも装備することを可能にしました。また、ムーヴ カスタムの伝統でもあるクリアテールを復活させ、インナーレンズ部をスモークのアクセントを添えることでリヤスタイルをシャープに演出しています。ボディサイドの抑揚あるブリスターフェンダーを活かし、前後の意匠と連なる統一感を表現。ひと世代前の“四角い箱“的なイメージを払拭したデザインは、新時代のトレンドセンターとして大きな魅力になることでしょう。

軽自動車のボーダーを超えた上質なインテリアを提供したい!

「軽自動車だから...」という妥協は過去のものであり、これからはボーダーレスな上質さがなければユーザーの心を捉えることはできないと考えています。装備の充実はもちろんのこと、インテリアの質感、素材、色など細部にまでこだわることが重要となり、今回のマイナーチェンジでは徹底的に「上質」を追求しました。まずは室内のトーンを統一することから始まり、プレミアムシャインブラックと呼ばれるパネルに光の当たり方により奥行を感じる幾何学模様の加飾を組み合わせ、艶感を統一したシルバーのガーニッシュやパネル類に合わせたレザー調シートのカラーなど、多くの変更点によりスマートなインテリア空間を再現しています。

時代はクラスを超えた「上質な軽自動車」を求めている。

最近、ダウンサイジングが注目を集めていますが、ミニバン市場も例に漏れることなくコンパクトなモデルへとニーズが移行しています。子育てが終わり大きなクルマを必要としなくなったユーザー、巨大なボディを持て余してしまったユーザーが「ダウンサイザー」としてコンパクトなモデルへの乗り換えを考えていることも多いようです。しかし、高級セダンをしのぐ上質な装備に慣れてしまい、ダウンサイジングされたモデルには魅力を感じないという声も少なくありません。そんなユーザーにも違和感なく選択していただけるモデルがムーヴ カスタムであり、私たちが目指した上質さが大きな魅力になると思います。日常を支えるコンパクトなサイズ感と高い経済性、そこに上質な室内と洗練されたエクステリアを融合したモデル。軽自動車として妥協するのではなく「自分のライフスタイルに最適なクルマ」としてお選びいただける優れたパッケージングこそが、軽自動車の新たなる時代を担うムーヴ カスタムなのです。

ライター
並木正孝 Masataka Namiki

1964年3月26日 東京都出身
輸入車雑誌の編集長を経て、腕時計、眼鏡、女性ブランド誌の編集長を歴任。2007年にフリーライターとして独立。クルマ、バイク、自転車、バスフィッシング、スキューバダイビング、カヌー、アウトドアなど趣味は多彩。

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